ドイツの若者に教えられる
今月から外国人向けツーリストセンターのカウンターに座っている。
退職後の準備として始めたが、コロナの影響で誰も来ない。
外はいい天気で、休日ということもあり犬の散歩の途中
カフェでくつろぐ人もいて、のんびりモード。
私も、接客はあきらめ読書をすることにする。
4時間が経過し、そろそろ帰り支度をと思ったところ、若い外国人
女性が入って来た。少し緊張しながらも笑顔を忘れず「Hello!」と
声をかける。
女性は「こんにちは!」と流暢な日本語で話し始めた。色々質問
してみると、ドイツ出身で、静岡からやって来たとの事。
普段は幼稚園で英語の先生をしており、もう3年になるらしい。
どうりで日本語が上手!
6年前に京都の大学に1年通ったこともあり、今回は京都のホストファミリーのお家に泊まり、今日は友人を連れて奈良にやって来たとの事。
短時間ではあったが、色々話ができた。
日本の音楽に興味があって大学で学び、日本にはまったそうだ。
ドイツの方が日本の音楽ってと思ったが、ドイツの方はそんなにクラシック音楽を聴かないそうだ。むしろ日本人の方がバッハやベートーベンに詳しいらしい。
日本語があまりに上手なので、どうやって身に着けたのかと聞くと、ひたすら話すように心がけたそうだ。日本の英語教育は文法が中心で、話すことができるような仕組みになってないとのこと。なるほど。恥ずかしさを捨てて、話す機会を沢山増やすことが肝要。
誰ともしゃべならい一日かと思っていたら、とても素敵なお客様と話しができ、とても気分のいい日となった。
昨日の当番では、隣のスタッフの方がキャリアカウンセラーの資格をとられた話を聞くことができ、こちらも今後の人生を考える上で参考になった。
肝心の外国人に案内をする事はしばらく諦める他ないようであるが、この活動を始めたきっかけで、これまで接点をもてなかった方と話しをするチャンスができた。
新しい人との出会いは、自分を思いがけない方向に導いてくれる可能性もあり、とてもワクワクするのであった。自分の直感を信じて、新しい扉を開けて行きたい。